2017年3月17日金曜日

3/24『オムライスの秘密 メロンパンの謎』刊行記念イベントやります!

『オムライスの秘密 メロンパンの謎』の発売を記念して、3/24(金)に池袋の「もうひとつのdaidokoro」さんでイベントをやります。この本ができた経緯ほか、料理本の変遷などの話に加え、新旧レシピの食べくらべもみなさんとします!

そんなわけで本日は、厨房スタッフの方とメニューの試作を兼ねて打ち合わせ。

まずは大正時代の料理本のレシピから。


使うのはチキンライスならぬビーフライスです。
ケチャップでなくトマトピューレを使っているので、甘くなくトマト感強め。



これがくるくると卵に包まれ……



あっというまに完成です!

そのほか、あの名物オムライスも。


うああ、ナイフが縦に!
いいところですが、この先は当日のお楽しみということで。



そのほか明治に誕生したアレも含め、大正、昭和のオムライスが揃い踏みです。
(註:試作だったので大きさは控えめ、ちょいめくれてます)

そしてこれだけじゃないんです!!
当日はカレーも出す予定です。
一品は、日本で初めてカレーを紹介したという『西洋料理通』のレシピから。
そしてもう一品は、もうひとつのdaidokoroさんご自慢のカレー。

ごはんを食べがてら話でも聞いてみようかという食いしん坊の方、お待ちしてます!

日程:3月24日(金)
時間:18:30 OPEN、19:00 START
場所:もうひとつのdaidokoro
   東京都豊島区東池袋1-8-1 Wacca池袋(池袋駅東口より徒歩3分)
   http://daidokoro.wacca.tokyo/
料金:3,000円[税別](試食付)
お申込み:http://peatix.com/event/238050
facebook:https://www.facebook.com/events/778545592293979/

2017年1月27日金曜日

『オムライスの秘密 メロンパンの謎』刊行のお知らせ

2013年刊行の『ニッポン定番メニュー事始め』(彩流社)が明日、装いを新たに新潮文庫より刊行されます。

タイトルは、『オムライスの秘密 メロンパンの謎 ―人気メニュー誕生ものがたり』(略してオムメロ)。


単行本化以降に書いた連載原稿も含め、メニューを再度見直して入れ替え、加筆修正しています。

解説は、『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』(芸術新聞社)で拙文を選んでくださった作家の津原泰水さんにお願いしました。(『たんと~』のときは、私の次が小林秀雄の文章でびびったものですが、またもや同じ2月新刊の新潮文庫のラインナップに小林秀雄の名をみつけ、一方的に縁を…)

本が届くまであまり文庫化の実感がなかったのですが、手に取ってカバーの後ろ袖を見たときに「ああ、新潮文庫になったんだ」と感慨が湧いてきました。

そうです、あのぶどうの絵の三角マークです。

本好きの方ならご存じだと思いますが、三角マークを集めて景品がもらえる、というキャンペーンがずいぶん長い間行われていました。

私がせっせと集めていたのは、10数年前。マークをちょっきんと切り落として小さな缶にため(注意しないとどこかにいってしまう)、パンダのYonda?くんマグカップやレターセットをもらった記憶があります。だから、私が昔から持っている新潮文庫にはほとんど三角マークがありません。

私の本にあの青い三角がある……。

くすぐったいような、不思議な、そこがツボだったか!と思わなくもないような。

追って内容を紹介をしたいと思いますが、ひとまずお知らせまで。

2017年1月16日月曜日

「カリモク60 スタイルマガジン K」Vol.2刊行です

カリモク60のカタログ機能にプラスして、カリモク60のものづくりを伝える「カリモク60 スタイルマガジン K」。2015年末に発刊された創刊号に続き、2号目が刊行されました。


前号に続きイラストの表紙、気に入っています。ちなみに創刊号の表紙はこちら。


創刊号が春なら、2号目は冬のイメージですね。
ちょうど今回は10月末に旭川に取材に行き、木の伐採は雪の季節にするということを伺いました。そのほうが地面が傷まないうえ、丸太を滑らせて運搬できるからだそうです。

それから取材を通して考えたのは「良質な木」とはなんぞや、ということ。それって結局扱いやすいっていう人間の都合ではないかと。今のようにチェーンソーで効率よく木を伐り倒せなかったその昔は、手に入るものを最大限生かそうと知恵を絞っていたはず。森林資源の減少がいわれる昨今、そうした本来のものづくりの姿に立ち返るときなのかもと思いました。

そんなまじめな記事もあり、名古屋の見どころ(味どころも)案内もあり、と盛りだくさんの内容。今回、寄藤文平さんの記事は都合がつかずやっていませんが、そのほか読みもののページの原稿を1号に続きほぼまるっと書いてます。カリモク60の販売店さんに置いてありますので、見かけた方はぜひお手に取ってみてください。


2016年5月29日日曜日

『スリップウェア』刊行記念トークショー in 大阪

編集と執筆を手がけ、今年1月に発売になった『スリップウェア』(誠文堂新光社)。




昨年のいまごろからほうぼう出かけていき、古いイギリスのスリップウェアを中心にアメリカ、作家ものなど200点近くを撮影しました。

原稿を書く段になって、なぜこんなに撮影したんだと過去の自分をうらめしく思いましたが、その甲斐あって充実した内容になったと思います。毎日引きこもってスリップウェアの縁やら底やら拡大画像をみつめてうんうん唸っていたときは、そのうちうつわと会話できるようになるんじゃないかと思いました……。

そんな思い入れのあるこの本の刊行記念を兼ねたトークショーが阪急うめだの催事「民藝と暮らす」にあわせて開催されます。

出演者は、制作技法のところにご登場いただいた前野直史さんと齊藤十郎さん。中目黒のSMLさんでの展覧会「ゴールデンスリップ」のトークショーに続く第2弾。今回も司会を務めます。

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涼やかな夏のインテリアスタイル
「民藝と暮らす」

◎6月1日(水)~5日(日)
◎9階 祝祭広場
※催し最終日は午後6時終了

<スリップウェア書籍出版記念>
陶芸家 前野直史さん、齊藤十郎さん、ライター 澁川祐子さんによるトークショー
●6月1日(水)午後2時~(約45分)

※無料、予約必要なしです
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好きなお店が結集した催しなので、お役目が終わったらいろいろ見てまわるのが楽しみです。関西方面の方、ふらっとお越しくださるとうれしいです。


●5日間、ほかにもいろいろイベント目白押しです。詳細はこちら。
http://hhinfo.jp/blog/kurashi1/week1_2/00400785/?catCode=161002&subCode=162003&mp

2016年5月15日日曜日

暮らしのうつわ教室、はじめます


5月12日からオープンした趣味活サービス「サークリー」を利用して「暮らしのうつわ教室」を6月からはじめることになりました。

(私物をいろいろとさらしております)

うつわを買い集めるようになってはや十数年。うつわに関する仕事をすることがぼちぼち増え、大手をふって買える理由ができたためにますますうつわが増え……という日々が進行中です。

洋服を買うときはいつもあれこれ迷うのですが、うつわだと最近では店を一巡した段階で「あ、これかな」と自分がほしいものがだいたいわかる。これってやっぱり場数の差なんだろうなと思います。

近頃は「うつわに興味がある」という人がまわりに増えてきて、「じゃあ今度一緒に民藝店巡りしましょう」「民藝館にご一緒しましょう」なんて言うことが多くなりました。ならばそういう方たちをつなげつつ、うつわを楽しむ場をつくってみよう!と思い立ちました。

まずは6~10月まで開催します。オフラインの勉強会は月1回。

1回目は顔合わせの懇親も含め、私が好きな民藝のうつわについての勉強会。
2回目は青山のべにや民芸店さん、3回目は中目黒のSMLさんを訪ねて、実際にうつわにふれながら、うつわの選び方、使い方などのお話を店主さんたちに伺います。
4回目はただいま調整中です。そして5回目には日本民藝館へ。

ご興味のある方、お待ちしてます!


2015年1月19日月曜日

イベント2daysのお知らせ

1月28日(水)、29日(木)と2日続けてイベントの司会をやります。

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1月28日(水)
『おばあちゃん猫との静かな日々』刊行1周年記念
「ねこむすびナイト」
下村しのぶ(写真家)
ゲスト:山田稔明(ミュージシャン)
聞き手:竹田理紀&澁川祐子(編集者)

おばあちゃん猫・照枝さんとの日々を写真と言葉で綴った
下村しのぶ『おばあちゃん猫との静かな日々』(宝島社)。
刊行から1年、静かな反響を呼んでいる同書初のイベント!

写真家の著者による愛猫を可愛く撮るコツから、老猫との
暮らし方、看取りの話まで。ゲストに本を通じて知り合った
ねこ友のGOMES THE HITMANのVo.の山田稔明さんを迎え、
ねこが取りむすぶ夕べを開催いたします。

場所:6次元(http://www.6jigen.com/
時間:19:00~21:00
   山田さんによるねこソングの弾き語りタイムあり
参加費:2000円(ドリンク付き/要予約)
予約:件名を「ねこむすびナイト」とし、名前、参加人数、
電話番号を明記の上、rokujigen_ogikubo@yahoo.co.jp まで。

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長年お世話になっているカメラマン・下村さんちのねこ、照枝さんの本。
私は編集でかかわりました。
深夜に下村さんとああでもない、こうでもないと電話で話しながら、
ちくちくと作りあげていった思い出深い本です。

病気が進むなかで、 何をしてあげられるのか。
大切な存在と最期の日々をどう過ごしていくのか。
巻末の下村さんと主治医の先生との対談などを通じて、
私自身、「看取り」に対して気づくことがありました。

写真展のときに、近所のおばあちゃんが懐かしそうにやってきて、
ひとしきりおしゃべりして本を買って帰っていったと聞きました。

最後から最初に遡ってページをくっていくと、
元気になる、という感想も聞きました。

そんなささいだけれど大事にしたい話をみなさんとできればと思います。



そして翌日のイベントはこちら。

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1月29日(木)
津原泰水presents
『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』刊行記念パーティ
~筒井康隆さんを囲む夕べ~
http://www.gei-shin.co.jp/event/index.html#2014-12-24

ゲスト:筒井康隆 特別ゲスト:金子國義

時間:19:00~21:00予定
会場:ロシア料理「スンガリー」新宿東口本店
会費:10,000円
定員:先着35名様
司会:澁川祐子(『たんときれいに召し上がれ』所収「コロッケ」著者)
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1月25日に芸術新聞社から発刊される
津原泰水編『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』
『ニッポン定番メニュー事始め』から一編収録していただきました。

津原さんが偶然ネットで私の連載を読んでくださったことが
きっかけで、新しい人を入れたいという(勇気ある!)ご提案により、
私のような一介のもの書きが参加することになりました。
ゲラを確認したときは、私のあとに続くのが小林秀雄で冷や汗が出ました。
本を手にしたら、またどっと汗が噴き出しそうです。

そしてこれまた大汗をかきそうですが、
刊行記念パーティーの司会役も務めることになりました。
精一杯、優雅な夜を盛り上げていきたいと思います。

そして来月にも司会するイベントがひとつあるのですが、
そちらのお知らせはまた後日。

2014年4月30日水曜日

新連載のはじまりと『暮しの手帖』

日本ビジネスプレスで連載し、『ニッポン定番メニュー事始め』(彩流社)にもまとまった「食の源流探訪」がこの3月で終わり、4月から新しい連載「変わるキッチン」がはじまりました。

この連載では、調理の動作をテーマ(1回目は「切る」)に、道具の変遷をたどっていきます。そして、道具の変化が日本の食をどう変えてきたのかも浮びあがらせたいともくろんでいます。

「食の源流探訪」は毎回、定番食となった料理をひとつ取りあげ、文献をもとにその起源を探る企画で、いつも歴史をさかのぼるイメージで調べものをしていました。一方、「変わるキッチン」は、時代を下っていくことが主眼になりそうです。

「食の源流探訪」は3年ほど続けたこともあって、まずはこの図書館でこのデータ検索して、さらにあの図書館へ行き…と“調べものルート”が自然にできあがっていました。けれど、新しい連載となると、またイチから手探りです。

手はじめに、調理道具といえば『暮しの手帖』だろうなと思い、1960年代から1980年代までの約30年分を図書館でチェック。調理道具の記事をみつけてはコピー、を繰り返していたので、コピーカウンターの人からは“『暮しの手帖』の人”と認識され……

さらにそのことを電話で母に話したら、なんと「うちに何冊か残っているわよ」と言うではありませんか。両親の部屋の重厚な本棚にかつて『暮しの手帖』がずらっと並んでいたのは覚えていましたが、さすがにもうとっていないだろうと思っていました。

そんなわけで、実家の本棚に眠っていた70年代の『暮しの手帖』が急遽、我が家へやってきたのでした。



数冊積んだだけの圧迫感もさることながら、内容の充実もさすがです。『花森安治の編集室』などを読んだりして、花森安治という人のすごさは知っていたつもりですが、やはり実際に1号1号めくってみると、そのおそろしく手間ひまと頭を使ったつくりにめまいが。

よく引きあいにだされるメーカー名丸出しの「商品テスト」記事なんて、この雑誌の一面でしかない。東から西へ電車に乗って移動するなかで会った人たちとの会話で構成されているルポもあれば、社会問題を可視化したインフォグラフィックスも。斬新な企画が毎号みっちり載っていて、ついついじっくり読んでしまいそうになるのをこらえて、なんとかノルマを達成しました。

こうして『暮しの手帖』片手にスタートした「変わるキッチン」。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40526

資料置き場をどうすりゃいいの問題をみないふりして、どこまでいけるか。毎月終わり頃の更新を予定していますので、どうぞよろしくです。