先日、べにや民芸店さんで開かれている掛谷康樹さんの作陶展(11/10まで)に行ってきました。
掛谷さんといえば、練り上げのうつわです。
練り上げとは、数種類の異なる土を組み合わせて文様をつくる技法のこと。掛谷さんの練り上げは、大胆だけれど落ち着きもあって、押しと引きのバランスがちょうどいいと言いましょうか。眺めて楽しいし、使ってしっくりくるうつわです。
で、私が求めたのはこちら。
お店に入った瞬間、ふわああーと叫びたいのをこらえつつ、にじり寄っていったのが下の大皿。
うのふと名づけられた糠釉の皿で、よくみると表面が少しまだらになっています。写真が下手でまことに申し訳ないですが、これがなんともいえず、やさしい風合いを醸しだしているのです。
そして、上は「鶉手」という、鶉の羽の斑紋を表した文様の鉢。ビビッドです。丸みを帯びたふちもニクイ仕事です。
というわけで、しばらくは眺めてにやにやしながら暮らすことにします。