2014年3月28日金曜日

『おばあちゃん猫との静かな日々』と発売記念写真展

3月14日に発売したカメラマン・下村しのぶさん『おばあちゃん猫との静かな日々』(宝島社)。私は編集で関わりました。



手前味噌ですが、赤い表紙が目を惹きます。思わずなでたくなるようなおばあちゃん猫・照枝さん。

デザインは葉田いづみさん。
巻末の「老猫と暮らすための知恵袋」では、主治医だったひがしやま動物病院の東山哲先生にご協力いただき、風間勇人さんに味のあるイラストを添えていただきました。

思い返せば、下村さんに出会ったのは、ライターとしてはまだまだだった10年ほど前。
いつかちゃんとお仕事をしたいと思っていましたが、昨年編集した『水引デザイン』(m90デザイン室、誠文堂新光社)に続き、こんな大切な本でご一緒できるとは思ってもみなかった。

私自身は猫を飼ったことがなく、下村さんの思いにどこまで寄り添えているか、正直自信はありませんでした。それでも、あとがきをもらったときは、込み上げてくるものがあって、しばらくぼーっとしてしまいました。だからきっと、猫好きの方はもちろん、そうでない人にもなにかしら響くものがある本になったのではないかと思います。

そして、本の発売を記念した写真展が3月25日から始まり、私は昨日行ってきました。





ぜんぶで30点ほどでしょうか。まっしろな空間に気持ちいいリズムで、いろんな照枝さんがいます。
本に載っていない写真もあります。本に載っている写真もまた、大きいプリントで見ると違う発見があります。

ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。


『おばあちゃん猫との静かな日々』発売記念写真展「照枝さんのこと」

2014年3月25日(火)~31日(月)12:00~21:00 ※会期中無休
Grill Gallery(東京都江東区平野1-9-7 fukadaso102号室)


2014年3月16日日曜日

OXOの縦型ピーラー買いました

ピーラーはひとつ持っているのですが、先日、新たにOXOの縦型ピーラー買いました。



この本については、共同通信でも書評を書かせてもらいましたが、包丁やオーブンなど身近な料理道具の歴史について、古今東西に目配せしながらひも解いていく大作です。

で、この本の終わりのほうで、先のOXOの縦型ピーラーの話が出てくるんです。元家庭用品会社の創業者サム・ファーバーは、手に軽い関節炎を患っていた妻が、野菜の皮むきに苦労していた姿をみて、もっと握りやすいピーラーはできないものかと考えた。それがこの1990年に発売された縦型ピーラーです。

にんじんやごぼうといった細長い野菜は、従来の横型でもむきやすいですが、じゃがいもとか丸い形のものは、やりづらいからいつも包丁を使っていました。でも、これなら、包丁にピーラーがついている、という感じで、丸い面にもフィットします。しかも、太い握り手が、安定感バツグン。

道具ってちょっとの発想で、ずいぶん違いが出るものなんだな、と実感。新じゃがの季節もやってきたことだし、これから重宝しそうです。


2014年3月6日木曜日

「出西窯の仕事」できました

島根県の民窯、出西窯によるタブロイド「出西窯の仕事 No.1」。




出西窯の黒や白、瑠璃色や飴色といった色とりどりのうつわと料理の数々。
出西生姜を使ったレシピも載っています。

『最高に美しいうつわ』(エクスナレッジ)チームが関わり、私はインタビュー記事などを担当しました。すでに配布中なので、もう展示会などでご覧になった方もいるかもしれません。

撮影の合間にいろいろつまみぐい(というよりドカ食い)しましたが、どの料理もおいしかった!

紙面を眺めていてあらためて、シンプルな出西のうつわは、食材本来の色あいを引き出す力があるなあと思います。料理のじゃまにならず、料理の底上げをしてくれるすぐれもの。

創業メンバーの多々納弘光さんがお話ししてくださったなかで、心に残ったのが「使う人が料理を盛りつけて初めて、一枚の皿がいきいきと美しくなる」。まさにその言葉どおりのうつわです。

もしみかけたら手に取ってみてください。